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ブログリレー 山下卓馬
2021年8月7日 18:00| Comment : 0
「前進するために」〜痛みに耐え、一歩踏み出せるか〜

はじめに
こんにちは。誠に僭越ながら、自己紹介させていただきます。
本年度、慶應義塾大学法学部政治学科3年、ならびに体育会バスケットボール部所属の山下卓馬です。何卒よろしくお願いいたします。
はじめに、普段より、慶應義塾体育会バスケットボール部のご支援をしてくださる多くの方々に感謝申し上げます。
コロナ禍にも関わらず、私達部員が練習に励むことができ、ジムで体を鍛えることができているのは、皆様の手厚いご支援の賜物です。心より感謝し、精一杯勝利を目指しますので、今後とも変わらぬご支援ご声援の程、宜しくお願い致します。
このようなブログを書くことは初めてですので、何を書こうか迷いましたが、私がバスケを始めたきっかけ、春シーズンの振り返りを書こうと思っています。
拙い文章ではありますが最後までお付き合い頂ければ幸いです。
バスケとの出会い
私は、小学校四年生までアメリカに住んでおり、主にテニスとサッカーをやっていました。チームに所属してバスケをすることはなかったですが、公園や家の前にバスケットリングが置いてあることが多く、そこでやっていたのを覚えています。
日本に帰国してからは特にスポーツはやっていませんでしたが、小学校5年生の時に友達にバスケットをやらないかと誘われました。親に相談したところ最初は反対されましたが、何度も言っている間に「英検に受かったら」という条件のもとやらせてもらえることになりました。
当時、勉強はあまり好きではありませんでしたが、必死に勉強し小学校6年生の時にやっと英検に合格することができました。そして、念願のバスケを始めました。これが私のバスケを始めたきっかけです。その後、中学、高校、そして現在までバスケットを続けています。私は全国大会に出るような強豪校ではなく、一般的な公立高校出身だったので、大学バスケ始める際は不安でしたが、挑戦して良かったと今では思っています。
これほど熱中できるスポーツに出会えて本当によかったです。学生バスケも残すとこあと一年と少しなので悔いのないよう楽しみたいと思います。
春シーズンを振り返って
今年の春シーズンスタートは、新型コロナウィルスにより大幅に遅れていました。去年の経験があった分、対面で練習ができない時に何をやらなければいけないかは把握していました。チームとしては、土台からの組織づくり、学年でのミーティング、オンライントレーニングなどを行い、個人としては、ウェイトトレーニング、食事管理を行いました。
3月半ばより全体練習がスタートし、基礎を一から徹底的に積み上げる練習に皆で取り組みました。久しぶりに全員でバスケを思う存分プレーできる喜びを噛み締めながら、皆が練習していて、春シーズンの目標である「早慶戦優勝」に向かってエンジン全開で始動しました。
4月に入ってからは、OBの皆様のご支援により「エニタイム・フィットネス」に通うことができました。コロナ流行により、学校のジムが使えない中、ジムでトレーニングに励むことができ、OBの皆様には本当に感謝しています。ありがとうございます。朝練をして、授業に行き、午後は個人練習そして夜にはジムでトレーニングとかなりハードなスケジュールが4月から始まり、きつい時もありましたが、今振り返れば良い思い出です。早慶戦優勝のために、何ができるかを考え全力で取り組んでいました。
5月には、一年生を含めてチーム全体での写真撮影がありました。人数も揃い、いよいよ試合に向けて進んでいると思うと、とてもワクワクしました。しかし、本来予定されていたトーナメントは延期されてしまいました。チーム全体としてモチベーションが揺らぐ時期でもありましたが、早慶戦まで時間が無かったのですぐに切り替え、全員で前をむきました。

早慶戦
いよいよ迎えた早慶戦。春シーズンは早慶戦優勝を達成するためにきつい練習、トレーニングを乗り越えてきました。前日に同期とご飯に行った時はそうでもなかったのですが、1人になり、早慶戦に関するSNSを見ていると、いよいよ試合なんだという想いが込み上げ、とても緊張していました。
四年生は、四年生らしい気迫あふれるオフェンス、ディフェンスでチーム引っ張ってくれました。またたとえ状況が苦しくなったとしてもひたすら声を出し続け鼓舞してくれ、流石だなと感じました。同期はコート上だけでなく、コート外でもとてもハッスルしていて頼もしく思いました。二年生、一年生のプレーにも多く助けられました。
また、無観客とは思えないほど、ベンチからの声援もありチーム一丸となって戦った試合でした。結果的には負けてしまい、とても悔しかったですが、全てを出し切った試合だったと思います。トーナメントの延期や、NGT(Next Generations Tournament)の中止などで試合が無くなっていく中で、早慶戦ができてとても良かったです。

今年の敗戦を真摯に受け止めてまた一から準備をして、来年は必ず勝てるように頑張っていきます。秋のリーグ戦も一試合一試合をとにかく大事にして、2部昇格をはたせるように頑張っていきます。
最後に
最後に、私の中学生の時から好きな言葉に”Pain is temporary but eventually it will subside and something else will take its place”というものがあります。意味としては「痛みは一瞬で、最終的には収まり、別のものに取って代わる」です。練習やトレーニングなどやっているときつい場面が必ず出てきます。そんな時に決して自分に負けることなくきつい、あと一回、あと一歩を頑張れるかが重要です。そこで生じるきつさ、痛みというのは一瞬です。その一瞬を何度も乗り越えていくうちに、少しずつ成長していくと思います。この言葉を大事にして今後も取り組んでいきます。
あと1ヶ月でリーグ戦が始まります。コロナウイルスの影響でどのように開催されるかわかりませんが、一試合、一試合がとても大事です。しっかりと2部に昇格して、チーム全員で喜びを分かち合ってシーズンを終わりたいです。そのためにも準備をして、エンジン全開で望めるようにします。
今後とも応援、サポートの方を何卒宜しくお願い致します。
拙い文章ですが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ブログリレー 肥田大輝
2021年7月26日 18:00| Comment : 0
「歩み」

○はじめに
こんにちは。誠に僭越ながら、自己紹介させていただきます。
本年度、慶應義塾大学総合政策学部3年、ならびに体育会バスケットボール部所属の肥田大輝です。今年のチームでは、学生コーチを務めております。
はじめに、普段より、慶應義塾体育会バスケットボール部のご支援をしてくださる多くの方々に感謝申し上げます。
コロナ禍にも関わらず、私達部員が練習に励むことができるのは、皆様の手厚いご支援の賜物です。心より感謝し、精一杯勝利を目指しますので、今後とも変わらぬご支援ご声援の程、宜しくお願い致します。
可愛い後輩の藤島くんからブログリレーのバトンを受け、何を書こうか悩みましたが、今回は春シーズンを終えて感じたことについて書かせていただきたいと思います。
拙い文章ではありますが最後までお付き合い頂ければ幸いです。
○スタートダッシュ
新型コロナウイルス感染症の影響で、例年とは異なる12月に開催された第78回早慶バスケットボール定期戦。インカレベスト8の早稲田大学に、あと一歩。そんな早慶戦の興奮が冷めやらぬ中、2021年度のチームはスタートしました。
というのも、今年のチームとしての活動は、オンラインミーティングからスタートしました。
年末年始の帰省を終え、日吉の寮に帰寮しようとしたところ、緊急事態宣言の発令を受け、福岡の実家にとどまることになりました。
「またか」というのが率直な気持ちでした。不安や焦りを感じつつも、昨年度の経験もあり、オンライン上でもどのようなことをすればいいかは、ある程度イメージすることができました。
3月の半ばに、無事に帰寮することができ、そこからチーム練習を再開しました。
基礎の基礎からリスタートです。4年生の選手が6名抜け、選手はチャンスを掴もうと必死に練習に励んでいました。しかし、数か月間の自粛で衰えた体が気持ちに追い付かず、怪我人が続出しました。コートの外から見ていて、とても歯がゆかったです。
この時期は選手やスタッフ、一人一人が自分自身と闘っていました。チームへの貢献を問う中で、チームを去る部員もいました。
そんな中、学生コーチとしてチームのためにできることは何だろうと必死に考え、色々と試してみましたが、どれも空回りしていた気がします。
○新入生を迎えて
4月になり、今年も多くの新入生が体育館に足を運んでくれました。入部する、入部しないに関係なく、多くの新入生がチームに興味を抱いてくれることは、僕たちにとって非常に嬉しいことです。これはSNSを通じて呼びかけを行い、オンライン説明会を開催してくれる広報係のおかげです。
さらに嬉しいことに、浪人を経て、体育会バスケットボール部に入部したいと言ってくれる部員がいました。僕自身、予備校での浪人、他大学での一年の在籍を経て入学しました。同期にも、浪人を経験して入部してきた山下がいます。2年生の熊野も浪人経験者です。
どうしても入りたい大学がある、どうしてもやりたいことがある。そんな強い意志をもって浪人した学生が、このチームで一緒にバスケをしたいと言ってくれている。こんな嬉しいことはありません。
浪人を経験し入部した僕たちが頑張ることで、これから入部してくる後輩たちの希望になれるかもしれない。そう思って、日々老体に鞭を打って選手のリバウンドに励んでいます!(最近は膝にガタがきています。)
ちなみに、年齢的には僕は4年生より年上という不思議な関係です。

少し話がそれましたが、新たに1年生6名を加えて、練習がスタートしました。
1年生も少しずつチームに慣れ、
「いざトーナメントに挑もう。」
そんな矢先、僕らを待っていたのは、度重なる試合の延期と、体育館の利用制限でした。
試合の延期で、選手は気持ちのコントロールが難しかったと思います。
スタッフである僕も、試合に向けて練習を組み立てていくことの難しさを、日々感じていました。
また、体育館の利用時間が短縮され、十分な練習時間を確保できない日々が続きました。
怪我をしているメンバーは試合に間に合うだろうか。そもそも試合を開催できることができるのだろうか。
そんな不安の中でも、チームは前に進むしかありませんでした。
○早慶戦
度重なるトーナメントの延期で、気づくと6月末になっていました。
練習試合も組むことができず、チームとして初めて臨む対外試合が早慶戦。こんな代は今年のチームが初めてだと思います。
僕自身、学生コーチとしては二度目の早慶戦でしたが、昨年以上に不安でいっぱいでした。
何しろ、自分達のプレーがどれほど通用するかも分からなければ、どんな試合展開になるかも全く予想がつきません。
スタートのメンバーが緊張で思い通り動けなかったらどうしよう。控えのメンバーが吹っ飛ばされたらどうしよう。そんなことを考えていましたが、試合前にベンチで集まった際、その不安は払拭されました。
選手、スタッフ、その場にいる全員の目は、試合ができる喜びに満ち溢れていました。
「自分たちがやってきたことに間違いはない。自分を信じよう。仲間を信じよう。俺たちのバスケを40分間やって、今日は必ず勝とう」そう言って選手をコートに送り出しました。
4年生がコート内外でチームを鼓舞し、ルーズボールに飛び込みます。
最上級生として、プレッシャーもある中、気迫のこもったプレーでチームを盛り立てます。
4年生がシュートを決めたときは、試合中でしたが涙が出そうになりました。
試合経験豊富な3年生が、プレーでチームを引っ張ります。
下級生の頃は周囲への発信が無く、殻にこもっていた同期が、コート上でチームメイトを集め話している姿を見ていると、巣立つ雛鳥を見守る親鳥の気分になりました。
また、怪我で苦しんできた同期が、泥臭くルーズボールに飛び込み、体を張ってディフェンスする姿を見て、魂が熱くなりました。
2年生はコート上の誰よりも早く走り、1年生は怖いもの知らずのメンタルで、果敢に早稲田のゴール下に攻め込みます。
どんなに劣勢になっても、最後のブザーがなるまで、ベンチの全員が声を出し続けました。(もちろん、マスクを着けて、ソーシャルディスタンスを保ってです)
結果的には、19点差での敗戦になりました。
僕自身、チームを勝利に導けなかった悔しさでいっぱいです。
早慶戦は、歴史と伝統があり、色んな人の思いが詰まったゲームです。ナイスゲームで終わって良い試合ではありません。ただ、僕は現時点で出来る最高の試合ができたと思っています。コントロールできないものが多い中、コントロールできるものだけに目を向け、自分達の課題と向き合ってきた結果だと思います。
ただ、足りない部分が多くあるのも事実です。
大事なことは、この敗戦を次にどう活かすか。
ここから何も学ばないのであれば、早稲田には来年も勝てないし、リーグ戦を戦い抜くこともできないと思います。
秋のリーグ戦では、さらに強く、さらに素早く。そしてどこのチームよりも泥臭く。
そんなバスケットボールを、応援してくださる皆さんにお見せしたいと思います。
このチームで少しでも長くバスケットがしたい。試合に勝ってみんなで喜びを分かち合いたい。これが、4年生と一緒に過ごす最後のシーズンを前に、僕が感じていることです。

○最後に
このような状況下で、早慶戦、トーナメントを無事終えることができたのは、OBや父兄の方々のサポートはもちろんのこと、関東大学バスケットボール連盟、早稲田大学の皆様のご協力のおかげです。
日頃からサポートしてくださる方々のためにも、私達は一生懸命練習に取り組み、少しでも成長した姿を見せられるよう、日々精進いたします。
拙い文章ですが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ブログリレー 藤島渓
2021年5月17日 19:55| Comment : 0
感謝

はじめに
誠に僭越ながら自己紹介させていただきます。
私、本年度慶應義塾大学商学部2年並びに体育会バスケットボール部に所属させていただいております、藤島渓と申します。何卒よろしくお願いいたします。
最初に、日頃より慶應義塾体育会バスケットボール部へご指導、ご声援頂き誠にありがとうございます。
新型コロナウイルスにより大変な環境下ではありますが、バスケができる喜びと感謝を忘れずに日々精進しております。
今回ブログリレーの依頼を受け正直何を書くか悩みましたが、今の自分を見つめ直すチャンスとして捉え、昨年の活動を振り返ってみようと思います。
拙い文章ではありますが最後までお付き合い頂ければ幸いです。
バスケとの出会い
私は三兄弟の末っ子として生まれました。外で遊ぶのが大好きで、とても活発な少年だった事を覚えています。
私がバスケットボールに出会ったのは小学校1年生のときでした。次男が地元のミニバスケットボールチームに所属していて、その練習や試合を親と見に行った事がバスケとの出会いでした。
兄のプレーに惹かれ「いつか自分もこんな風になりたい」と、よくある兄の影響でバスケを始めました。私が所属していたミニバスのチームはお世辞にも強いとは言えず私が最高学年になった時も市内3位が最高成績でした。
その後地元の中学に進学しました。私の中学のバスケ部はひたすら走る事に重点を置いたチームだったため、常に走っていた思い出しかありません(笑)
時が経ち私が中学2年生の頃、Jr.オールスターと呼ばれる都道府県対抗の大会に埼玉県代表として選出され、大会ベスト8にまで上り詰めました。こうして厳しい練習を乗り越え、3年生では最後の大会で埼玉県1位と輝かしい結果で終えることができました。
高校は慶應義塾志木高等学校に入学し勉強とバスケを両立しながら過ごしました。一貫校であったため慶應大学の試合を見に行かせて頂く機会が多く、色々と刺激を受けることができました。
高校のバスケ部を引退した頃から、私は大学でバスケを続けるか悩んでいました。しかし、両親やバスケを通じて支えてくださった方々に恩を返す事が1番のやるべきことだと感じ、大学で続ける覚悟を決めました。
まだ自分にチャンスがあるなら毎日必死に練習に取り組み、大学で試合に出て活躍することが、最高の形での恩返しだと思い、日々ひたむきに練習に励んでおります。

昔と今
ここまで長くなりましたが、昨年の振り返りをしていきたいと思います。
昨年は新型コロナウイルスの感染拡大により思うように練習が出来ない状況が続きました。例年通り4月から練習に参加する予定でしたが、私たち1年生がバスケ部に合流したのは8月でした。1年間を通して初めての経験が多くついていくことだけで精一杯な1年だったと思います。
期待を膨らませて練習を見学した際、一回りも二回りも体格の大きい先輩方が必死に練習を取り組む姿勢に衝撃を受けたことは、今でもはっきりと覚えています。
11月にトーナメント、12月に早慶戦と試合がある中、先輩方の練習に取り組む姿勢や熱意に圧倒され、特に早慶戦にかける思いや熱量は凄まじく、選手として迎えた早慶戦までの準備期間はついていくのがやっとでした。
一貫校出身ということもあり、早慶戦には何度か足を運んでいたため早慶戦に対しての想いの強さは少なからず感じていましたが、観客としてではなく一部員として迎えた早慶戦は想像を遥かに超えるものでした。
昨年の早慶戦では惜しくも敗戦しましたが、あと一歩のところまで強豪早稲田を追い詰めた先輩方の勇姿はとても格好良かったです。改めて早稲田相手に最高の勝利を収め、最高の喜びをこのチームで味わいたいと思いました。
早慶戦が終了し新チームがスタートするまでの間、自分を深く見つめ直し、たくさん悩みました。そこで今の自分に必要なこと、足りてない部分を真摯に受け止め考える事ができました。
「自分が他の部員に負けないものは何か、これだけは負けたくないものは何なのか」を自問自答し自分の武器でありチームにとって必要とされているものを自分の中で確立することができました。結果としてこの期間で精神面やプレー面で準備することができ、新チームでの最高のスタートを切ることができました。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、緊急事態宣言が発令され、特殊な状況下であったからこそその時間を無駄にせず有意義に活用できました。まだまだ未熟ではありますがチームにとって自分は何で貢献できるのかを常に考えながら、練習や試合に臨みチームの勝利に貢献していきたいです。
最後に
拙い文章でしたがここまで読んで頂きありがとうございました。こうして振り返ってみると、自分はバスケが本当に大好きでバスケがないと生きていけない人間なのだと感じております。バスケを通じてたくさんの人と出会い、良いこと悪いこと、様々な経験して成長し、今こうして大学でバスケットボールを続けています。
「一期一会」という言葉があるように一つ一つの出会いを大切にし、更なる成長ができるよう頑張りたいです。恩返しという面でも今までに出会い、支えてくださった方々に感謝の思いを忘れずこれからも精進していきたいです。
現在は6月にトーナメントや早慶戦が控えていて、それらに向けて毎日練習をしています。早慶戦では私が高校時代に感じたあの特別な思いや感動を一人でも多くの方に感じてもらえるようなプレーをしていきたいと思っています。
私もチームに最大限貢献出来ることを考え、慶應らしさを追求しながら力の限り取り組んで参ります。
是非今後とも応援よろしくお願いします。
ブログリレー 髙島孝太郎
2021年5月12日 18:03| Comment : 0
始まり

はじめに
誠に僭越ながら自己紹介させていただきます。
私、本年度慶應義塾大学総合政策学部1年並びに体育会バスケットボール部に所属させていただいております、髙島孝太郎と申します。何卒宜しくお願い致します。
新型コロナウイルス感染症拡⼤の中、感染対策を講じながら活動ができる環境に感謝し、日々活動しています。
この度、ブログリレーを書かせていただくにあたり、入部までの経緯と入部してまだ1ヶ月ですが体育会バスケットボール部について感じていることを書かせていただきます。拙い文章ではございますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
大学入学まで~バスケットボールとの出会い~
私は大阪府出身で、中学一年生の時にバスケットボールを始めました。
始めたきっかけは、進学した中学校に入ろうと考えていた水泳部がなく、たまたま仲の良い友達にバスケットボール部に誘われたからです。最初はミスするのが嫌で、バスケットボールが大嫌いだったのですが、さまざまな指導者に出会うにつれバスケットボールの面白さが分かるようになり、高校は更に高いレベルでプレーすることを志しました。
そして、高校は近畿大学附属高等学校(以下「近大附属」)に進学しました。近大附属では、「I love Basketball, but Basketball is just a chapter in life.」(バスケットボールは大好きだ。でもバスケットボールは人生の一部分でしかない。)というスローガンのもと、バスケットボールが上手くなるのは当たり前で、バスケットボールを自分から取ったときに何が残るのかを常に考えながら高校3年間活動してきました。
この理念のもと私は、バスケットボール以外にも留学や課外活動など様々なことを経験しました。
またコロナ禍でインターハイが中止になりバスケットボールができなくなった時も、自分にできることを考え、充実した自粛期間を送ることができました。
そんな高校3年間の末、様々な人に出会い、刺激を受け、支えてもらい、私は慶應義塾大学総合政策学部に進学することになります。
振り返ってみるとチームでの主体的な考え方が個人にも浸透し、私の場合、後のAO入試や一般受験に役に立ったのだと感じています。

大学入学
私が慶應義塾でバスケットボールをしたいと思ったのは、勉学とスポーツともにレベルの高い環境で、先輩、同期、OBなど価値ある出会いが多く、自分か成長するには最高の場だと考えていたからです。
入部して1ヶ月経ち、私が、高校と大学で大きく異なっていると感じることは、「チームに対する熱量」です。
高校では監督が指示を飛ばし、試合も練習も組み立てていました。しかし慶應義塾ではすべて学生主体で行われていて、一人一人が意識を高く持たなければチームは前に進みません。
チームに対しての存在価値、つまり自分はこの瞬間何ができるのか。常に「For the team」を意識して練習に取り組んでいます。
そして練習をしているうちに、自分がシュートを決めたいと自己中心的になるよりも、チームのために常に徹した方が最終的には個人としても上達することを徐々に感じるようになりました。
常にチームに対し当事者意識を持ち、自分の存在価値を毎日問いながら、勝利に貢献していきたいです。

最後に
初めてのブログということで非常に拙い文章となってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
チームとしては6月に開催される予定の早慶戦に向け練習に励んでいます。
1年生ですが自分にできることを徹底し、「早慶戦優勝」という目標を叶えるため日々精進してまいります。
困難な世の中ではありますが、今後とも応援のほど宜しくお願い致します。
ブログリレー 熊野俊介
2021年4月28日 11:40| Comment : 0
「新たな挑戦」

はじめに
誠に僭越ながら自己紹介させていただきます。
私、本年度慶應義塾大学理工学部物理情報工学科2年並びに體育會バスケットボール部所属の熊野俊介と申します。何卒宜しくお願い致します。
現在新型コロナウイルスの影響により、いつ活動が停止してしまってもおかしくない状況におかれている中で私たちが日々部活動に打ち込めているのは、OB・OGの方々をはじめとする慶應義塾體育會バスケットボール部にかかわる皆様のおかげです。この場を借りて感謝申し上げます。
この度ブログリレーを書かせていただくにあたり、入部までの経緯と昨シーズンを振り返りながら慶應義塾體育會バスケットボール部について書かせていただきます。拙い文章ではありますが、ぜひ最後までお付き合いください。
大学進学まで
私は小学3年生の時に姉の影響でバスケットボールを始めました。当時は練習に行きたくないと思うことも多々ありましたが、時間が経つにつれて段々とバスケットボールの魅力に引き込まれ、気が付けば中学生までバスケットボールを続けていました。
中学卒業後は神奈川県立湘南高等学校(以下「湘南高校」)に進学しました。湘南高校は決してバスケットボール部が強い学校というわけではなかったのですが、「最も困難な道に挑戦せよ」という理念のもと、勉強、部活、学校行事など多くのことに全力で取り組む学校でした。
これらすべてに全力を注ぐことは簡単なことではありませんでしたが、高校3年間で得たものは現在にもつながっていると感じます。
高校3年生のときには大学受験をしますが、志望大学に合格することができず浪人することになります。家でも予備校でも電車の中でもずっと勉強し続けた毎日は思い出すだけでもつらい気持ちになりますが、浪人の1年間で勉強以外にも将来のことや周りの環境についてよく考えることができたので、今振り返ればかけがえのない1年間だったように感じます。
そんな1年間の浪人生活の末、私は慶應義塾大学理工学部に合格し進学することになります。
大学入学
私がこの部活に入部することを決めたのは約1年前のことです。本塾のバスケ部が高いレベルで活動を行っていることは知っていたので、はじめは入部するかどうか迷っていました。しかし、バスケットボールに本気で打ち込める人生で最後の機会が目の前にあるのに、その機会を逃すわけにはいかないと思い入部することを決めました。
私が入部した昨年度は新型コロナウイルスの影響で活動が制限され、新入生は夏からの合流となりました。
合流した当初は右も左もわからない上に、内部生のつながりが強い雰囲気になじむことができずただただ焦りを感じる毎日でした。また、同期や先輩には中学・高校時代に全国大会を経験している選手がいたため、県大会初戦敗退レベルでしかプレーをしたことがなかった私が、ここでやっていけるのかという不安もありました。
しかし、毎朝5時に起きて体育館に向かい練習をし、日中授業を受けた後にまた体育館に集まり練習する、という生活を送っているうちにそんな不安について考えている暇もなくなっていました。
数か月前まで自粛期間でずっと家にいる生活を送っていた自分にとって、この生活は本当に大変なものでしたが、高いレベルでバスケットボールができることは当たり前のことではないと思いながら毎日練習に励みました。
そんな毎日を送っているうちに、上級生の練習に参加することになりました。それまでは1年生のみでの練習にしか参加していなかったため、不安な気持ちになることもありました。しかし、参加するからには自分の持つものをすべて出し切ろうと意気込み練習に取り組みました。
上級生の練習に参加して一番感じたのは、フィジカルの違いです。入部を決めてから大きな課題であったフィジカルの部分をカバーしようと思い、食事の量を増やして体重を増やそうと努力していましたが、実際に先輩方とプレーしてみるとリバウンドやディフェンスの面で体の大きさや強さに大きな壁を感じました。
そんな大学レベルのバスケを実感しながら、私はがむしゃらにバスケに打ち込んでいました。そして、気付けば初の公式戦であるオータムカップが終わり、早慶戦が近づいていました。
オータムカップが終わってからは常に早稲田のことをイメージしながら練習に励みました。この部活の早慶戦に対する思いの強さは以前から知っていましたが、実際に試合が近づいてくると自分の想像以上にチーム全体が早稲田に勝つことだけに集中し、それぞれが自分の役割に徹する、そんな状態でした。
そのような雰囲気は、緊張感はあったものの、私を鼓舞しました。
そのような中始まった早慶戦はあっという間に終わりました。本塾は早慶戦の数週間前にインカレベスト8という成績を残した早稲田に対し一時背中が見えましたが惜しくも敗戦を喫しました。
一方で、試合には負けたものの、この試合でこれから私たちが何をしていかなければならないかも明確に見えたと思います。この一戦はチームにとっても私にとっても非常に貴重な経験になりました。
早慶戦が終わりそれまでチームを引っ張ってきて下さった4年生が引退しました。その後、2度目の緊急事態宣言などにより3月末から新チームがスタートしました。現在は春シーズン最大の目標である早慶戦優勝に向けて毎日練習に励んでいます。

チーム力
慶應の強みは「チーム力」だと私は考えます。
個人の実力では劣っていても、チーム全員が自分の役割に徹することで個人の力を最大限発揮しチームで勝つ、そんなチームです。
體育會バスケットボール部はチーム全員が主役であり、それぞれに活躍の場がある部活です。それは選手とスタッフ、試合に出る選手と出ない選手で差はありません。自分の役割を見つけてチームに貢献することは簡単なことではありませんが、それが出来たときチームは大きく成長します。
そのため、私たちはただバスケの技術を向上させるためだけに練習するのではなく、自分がチームの勝利のために何をすべきでそれを実現させるために何が足りていないのかを常に考えながら練習します。
このように、それぞれがチームの一員としての当事者意識をもって練習に取り組むことができることが「チーム力」であり私たちの強みなのだと思います。
最後に
初めてのブログということで先に述べた通り非常に拙い文章になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
今シーズンの目標は「早慶戦優勝」と「2部復帰」です。決して簡単な道ではありませんが、この目標がより現実的なものになるよう、慶應らしいバスケを貫きながら日々成長してまいります。
困難な世の中ではありますが、今後とも応援のほど宜しくお願い致します。

ブログリレー 木村直哉
2020年10月28日 16:09| Comment : 0
4年生になって見えてきたこと

はじめに
こんにちは。慶應義塾大学法学部政治学科4年、ならびに體育會バスケットボール部アナリストを務めさせて頂いております木村直哉と申します。
日頃より、活動へのご支援とご協力を頂きまして、誠に有難うございます。
今年は新型コロナウイルスにより、何事も例年通りにはいきません。今までがどれだけ恵まれていた環境だったかを実感しました。日々、バスケットボールが出来ることに感謝して、残りの期間を悔いのないように活動する所存でございます。
このような状況下ではございますが、「3部全勝優勝」「早慶戦優勝」に向け、日々精進して参りますので、今後とも何卒宜しくお願い致します。
昨シーズンを振り返って。
昨年の6月、3年ぶりの早慶戦優勝を果たした私たちは、リーグ戦での1部昇格が見えてきたと感じていました。しかし、結果は3部降格。想像もしていなかった結果に、チーム全員が呆然としていました。
今振り返ると、当時3年生だった私は、チームの為に「自分が出来る事」をただ必死に行っているだけでした。チームが勝つ為に、対戦相手を分析し、それを共有する。日中は試合の動画を5時間以上見ることは当たり前とし、寝る間も惜しんでスカウティングを行っていました。
しかし、最上級生になってみると当時の自分は不十分だったと感じています。
最上級生になって想う事
昨年11月に4年生が引退し、最上級生として【早慶戦優勝・2部復帰】を目標に掲げ、チームが再スタートしました。ところが、新型コロナウイルスの流行により、2月末より活動自粛。部員全員がもどかしい気持ちでいっぱいでした。しかし振り返ると、この期間があったからこそ、今の自分たちがあると感じています。
というのも、練習が出来ない分、オンラインでのミーティングが中心となり、「考える力」がつきました。(この話については、4年藤井のブログを読んで頂けると幸いです!)
そして、8月になり活動自粛が徐々に解除されると、変化は一目瞭然でした。以前の与えられたものをひたすらにこなす思考停止状態から、チームに何が必要かを考え発信する部員が増えてきました。特に自主練習は短時間で密度の濃い練習を行えるようになりました。以前までであれば、ただ本数をこなすシュート打っているだけでしたが、今では「試合ではどう動くか」や「自分の役割は何か」を考えて練習しています。

練習中にも話し合っています!
他の部員と同じように私自身も大きな変化がありました。「役割の変化」などの外から見て分かるような変化ではありません。それは、「全体像が見えるようになったこと」です。たったそれだけの事かと思われるかもしれません。
けれども、この考え方の違いで当事者意識を持って考える範囲が変わります。
昨年までの自分は「スカウティング」という一部しか見えていなかったため、チーム内で起こる他の事象に対して目を向ける事が出来ていませんでした。また、気付けたとしてもその事象は自分が介入する事象ではないと勝手に決めつけていました。
しかし、全体像が見えるようになった今、「スカウティング」はチームが勝つ為の一部でしかありません。チームが勝つ為には、スカウティング以外の事象に対しても、「自分が解決しなくてはならない。」と考えるようになりました。
存在意義
今年の代では部員全員が「自分がチームにいる意味」を考え続けてきました。その中で、スタッフの存在意義についても議論しました。私はこのような話し合いを通じて、これまでのスタッフに欠けていたことは「当事者意識」と「文武両道」だと気付きました。
今年のチームでは「文武両道」を「学び(文)と実践(武)を繰り返すことで識見を生むこと」だと解釈しています。つまり、学問と部活動をそれぞれ独立した道ではなく、混ざり合う一本の道と捉えています。
これらを日常生活に落とし込んだ例として、「練習中の声」が挙げられます。
以前から、「練習中のスタッフの声が少ない」という課題がありました。
まず、そもそも当事者意識が無ければ、声を出すことができません。けれども、そのとき、ただ声を出せば良いというものではありません。その声には「責任」が伴います。その責任とは、「学ぶ責任」です。これはスタッフに限らず選手も同様ですが、練習外でバスケットボールについて学ばなければ、正しい意見は発信できません。したがって、練習外を「学び」の場、練習中を「発信」の場と考える必要があります。
このような考え方をチーム内に浸透させていくことで、徐々に雰囲気が変わっていきました。スタッフは主体的に声を出すようになり、さらに、選手もスタッフの声に耳を傾けるようになりました。

提供元:慶應義塾広報室、撮影者:並木智美)
最後に
ここまで、昨年と比較しながら4年生になって見えてきたことを書かせて頂きました。こうして振り返ると、全ての行動や思考の根底には「チーム哲学」が欠かせないことに改めて気付きました。
そこで最後に、チーム哲学の中でも4年生が最も大事にしたいと考えている「コミュニケーション」について触れて終わりたいと思います。
何故、この「コミュニケーション」を重視したいかというと、部員全員がチームに対して当事者意識を持ち、上下関係を気にすることなく発信してほしいという想いがあります。
しかし、これまでにも書いたように自分の発言には責任が伴います。何も学ばず、発信ばかりするのはただの愚痴です。自ら学び、「どうやったらチームが良くなるか」、「試合に勝てるようになるか」を考え抜くことが必要です。この責任を果たしているのであれば、下級生・上級生を気にする必要はありません。
下級生・上級生・選手・スタッフ、どの立場であっても【3部全勝優勝・早慶戦優勝】のビジョンを核に、当事者意識を持つことで最高のチームをつくることができると考えています。そのための努力であれば惜しむことなく出し切る覚悟でいます。残り短い期間ではありますが、チーム一丸となって勝利を掴み取りに行きます。
今後とも慶應義塾體育會バスケットボール部への応援を宜しくお願い致します。
ブログリレー 藤井陽右
2020年8月22日 18:00| Comment : 0
「徹」

はじめに
こんにちは。本年度、慶應義塾大学體育會バスケットボール部副将を務めさせて頂いております藤井陽右と申します。
今の私たち、とくに4年生はいつ最後の試合、練習が訪れるかわかりません。今何ができるかを考え一日一日を過ごし、悔いのない慶應バスケ部での活動を送りたいと思っています。
日頃よりご声援のほど誠にありがとうございます。
「早慶戦優勝」「3部全勝優勝」に向けて、日々精進してまいりますので、これからも何卒よろしくお願い致します。
活動再開
バスケットボール部では2月末より活動を自粛し、オンラインでのミーティングやトレーニングを行ってきました。
7月から徐々に少人数でのシューティングなどを始めてきましたが、8月15日から実家に帰省していた部員も練習を再開し、本格的に活動が始まりました。
全体を2つのグループに分割し、時間をずらして練習を行っており、こまめな消毒や更衣室、部室での人数制限など様々な感染対策を講じながら、日々の練習に取り組んでいます。
長い自粛期間ではバスケットボールができないもどかしさを痛感しましたが、これまでの日常の大切さを認識できました。
まだ以前のような当たり前が戻ったわけではありませんが、日々練習ができる事に感謝し、何より楽しんでいます。
私が小学校の頃に読んだバスケットボールの雑誌でこのような言葉を残しているNBA選手がいました。
「私は毎試合を人生最後の試合だと思ってプレーしている。」
1シーズンで81試合をプレーする選手がこのようなマインドを持っている事に、当時の私は驚きました。
コロナウィルスの影響でこれから先の大会や練習など、まだまだ不確実な要素が多いです。

自粛期間を経て
久しぶりの練習はやはり体力的にかなりきつかったです。
ディフェンスの敏捷性やシュート精度など自粛前よりも落ちていると感じました。
これから以前の状態に戻しさらに超えていかなければなりません。
しかし、自粛期間はチームにとってマイナスな事だけではありませんでした。
以前よりも「考える力」がついたと感じました。
自粛前はチームルール―や基礎を愚直に徹底する練習を行っていました。
もちろん日々全力を出し、チームのレベルを上げようと真剣に取り組んでいました。
しかし、それは決められた正解に向かっていくもので、考える事が欠けていました。
新チームがスタートして間もなかったためそのような練習も必要でした。
しかし、あの練習をいつまでも続けていても次のステップに進めない事は、自粛期間でミーティングを重ねたチームメイト全員が感じていると思います。
このメンバーで最大限の結果を出すためにはどうすべきか、この自粛期間に部員一人一人が真剣に考えてきました。
そのため、以前に比べて練習やミーティングでのコミュニケーションの量が増え、意見を発信する部員が多くなった事は練習を再開してすぐに感じました。
今年のチームスローガンである「徹」には2つの意味が込められています。
一つはやるべき事を徹底する事。
もう一つは一人一人が自分にしかできない役割を考え徹する事です。
今までのようにやるべき事を徹底する事ももちろん大切にしていかなければなりません。
慶應らしさである「ディフェンス・リバウンド・ルーズボール」は、この愚直さなしには成り立ちません。
しかし、これからは自分はチームに何が求められているのか、何ができるのかを考え徹していく事が必要だと考えています。
今年は特にずば抜けて上手な選手がいるわけでもありません。
例年に比べて選手個人の能力も低いと思います。
だからこそ、一人一人が自分にしかできない役割を考え徹していく事で、今いるメンバーの最大限の力を引き出す事が必要です。
そのチーム力がなければ「3部全勝優勝」「早慶戦優勝」は成し得ないと思っています。

最後に
下級生の頃、私は自分たちの代がどうなるのか不安でした。
精神的にも技術的にも先輩方に比べて、あまりに未熟でした。
まだまだ至らないところも多々あります。
しかし、一人一人がチームのために行動する頼れる仲間になったと思います。
今ではこのメンバーで目標に挑戦できる事がとても楽しみです。
このメンバーで勝ちたいと思うようになりました。
日々バスケットボールができる事に感謝し、仲間と力を合わせて、これからの様々な困難を乗り越えていきたいと思います。
今後とも、慶應義塾大学體育會バスケットボール部の応援を宜しくお願い致します。
ブログリレー 甲谷勇平
2020年7月21日 8:00| Comment : 0
「日本一“チーム”を大切にするチーム」へ

はじめに
今年度、慶應義塾大学體育會バスケットボール部主将を務めさせて頂いております甲谷勇平と申します。
日頃よりご指導、ご支援を有難う御座います。
遅くなってしまいましたが、このような形では御座いますが日頃の感謝と共に、ご挨拶させて頂きます。
慶應の強み
今年のチームは「早慶戦優勝」「3部全勝優勝」という2つの目標を掲げています。
その目標達成のために、チーム力を大切にし、一人一人が自分にしかできない役割を全うすることを求めています。
個人で戦うのではなく、チームで戦うという意識を強く持っています。
これは昨年度の早慶戦の教訓から得たことです。
昨年の早稲田大学の早慶戦メンバーは、個人個人を見てもほとんどのメンバーが全国で活躍したスーパースター軍団でした。
一方で慶應義塾はそもそも全国に出場した選手の方が少ないというチーム状況でした。
周囲は個人単位でチームを捉え、圧倒的に早稲田が上であると判断し、早稲田が勝つと思っているように感じていました。
しかし結果はどうだったでしょうか。
あの昨年度の早慶戦こそが「慶應らしさ」を象徴していると考えています。
それは、一人一人が自分の役割というものを認識し、皆が泥臭くプレーし嫌な顔一つせず当たり前のことを当たり前に取り組んでいました。
そして何より、皆がチームのためにプレーしていました。
この昨年度の早慶戦を経て、慶應の強みを再認識したと共にチームで戦うことの強さを学びました。
そこで今年のチームでも引き続きチームにこだわり、チームで戦うという前提の元一人一人の役割や責任というものを明確化しようとしています。
現在は新型コロナウイルスの影響により、正解がないところに正解を作り、行動するにも基準を設けなくてはならない状況が続き非常にもどかしく思うところも多々ございます。
ですが、このような状況下であるからこそ、バスケットボールができる喜びや有り難みを、強く感じます。
そして何よりもバスケットボールを楽しみながら、この苦しい状況をチームとしてだけではなく、一個人としても成長していきたいと思います。
引き続きご指導とご声援の程、宜しくお願い致します。

覚悟「5×1のチーム」
ここからは、活動再開にあたり、主将としての意気込みとチームの覚悟について書いていきたいと思います。
弊部では2月の末より新型コロナウイルスの影響で活動を自粛し、バスケができないもどかしさを日々痛感しています。
それと同時に、これまでバスケを当たり前にできていた日々に感謝することができるようになりました。
私は、活動が再開された際には心の底からバスケを愛し、楽しむことができると感じています。
一方で、この自粛期間の中で色々とチームについて考えるにつれて、このままではチームは勝つことができないという危機感が強くなりました。
自粛期間の中で感じたことは、多くの人が自分のためにプレーしているということでした。
でも、これももちろん正解です。
自分が強くなることでチームが強くなれるかもしれないからです。
しかし、私はここで自分に問いました。
「慶應義塾體育會バスケットボール部」は個人の能力を高めることを最大の目的としたチームなのだろうかということを。
私は違うと思いました。
私の考える慶應義塾の強さは「真面目さ、愚直さ、誠実さ」を起因とした「チーム力」にあると思います。
私はこんなに真面目なチームは日本には存在しないと思います(もちろんいい意味で)。
言われたことを忠実に守り、徹底するという点については日本一であると思います。
慶應は「ディフェンス・リバウンド・ルーズボール」という共通理念があるように、徹底的に当たり前のことを当たり前にすることができます。
人が嫌がることをコツコツ積み重ねられる強さが慶應にはあります。
今まではこれで充分でした。
しかし、チームのことを考えていくにつれて、果たしてこのままで勝てるのだろうかと不安になりました。
自分はチームルールを守れているから大丈夫だと安心しきっている人間は、一人もいないと言い切れるだろうかと自問自答しました。
そうして自粛期間のなかで思い悩みながら私は1つの結論に辿り着きました。
それは、「自分のためにチームがあるのではない。チームのために自分がいる」ということです。
先日、あるメンバーがとてもいい言葉を使っていたので引用させていただきます。
それは「1×5の集団ではなく、5×1のチームなのである」という言葉です。
私はまさに「5×1のチーム」こそが、慶應バスケ部だと思います。
メンバー全員で1つのチームなのです。
一人も欠けてはいけないし、不必要なメンバーは一人もいません。
今のメンバーは私がバスケをしていなかったら会うことのなかった仲間なのです。
今私がいるのは周囲にいる仲間のおかげです。
私だけではチームにならなかったのです。
私はこのような当たり前に気づき、当たり前であることに感謝すべきだと思いました。
私は活動自粛中に考えれば考えるほど、自然と普段は当たり前になってしまっていることに目が向き、改めて自分は恵まれていたのだなと、しみじみ感じることができました。
私自身もこれまでは自分自身のためにプレーしていた部分がありました。
しかし、このチームでは個人のためにプレーする必要はないと思いました。
今の私の気持ちとしては、チームメイトのみんなのために勝ちたい一心です。
みんなのために戦いたい。
それは、みんながいてくれなかったら今の私はいないからです。
慶應の強さは「チーム力」にあると思います。
それは、チームのために自分がいるということを認識し、体現するところから始まります。
百花繚乱を目指す
活動再開にあたり、私が考えているチーム像があります。
それは「百花繚乱なチーム」です。
どういうことかというと、一人一人が自分の強みと弱みを明確に認識した上で、自分の役割を全うしているチームのことです。
自分の「やりたいこと」とチームから求められている「やってほしいこと」と「やるべきこと」が見事に一致した状態にしたいのです。
なんでもかんでも自分勝手に自分のやりたいことをするのではなく、この「百花繚乱」の根底には、チームルールを徹底するという守破離の「守」の部分が必要です。
「百花繚乱」は、チームルールを徹底的に守った上での話です。
今後は守破離の「破・離」を求めていこうと考えています。
しかし、これはとても苦しい過程になると思っています。
なぜなら、「守」は正解がはっきりしていてみんなが同じことをやっていればそれで良かったのに対し「破・離」は正解がなく、自分で正解を作っていかなければならないからです。
まさに、今のこの前例のない新型コロナウイルスの影響による自粛期間の中で、正解がない状況に悪戦苦闘する状況と同じようなカオスが生じるため大変苦しい過程になると覚悟しています。
正解を選ぼうとするのではなく、選んだ選択肢を正解にしなければなりません。
これには判断基準が曖昧な部分が多く出てくると思います。
自分で自分の軸がないと、振り回されて必要以上にもがき苦しむことになりかねません。
だからこそ、今一度自分がこのチームにいる意味は何なのか、なぜ大学生にもなってバスケを続けるのかといった目的意識やモチベーションの根本を問いただすことが必要になってくるのです。
そしてそれと同時に、自分の強みは何なのか、チームから求められている役割は何なのか、という部分で周囲とのすり合わせも必要になってくると考えています。
このように、活動再開後はかなりの困難が出てくることが想定できます。
私は活動再開にあたり、チームのメンバーにその困難と真正面から向き合って、仲間と助け合いながら乗り越えていくという「覚悟」を持ってほしいと思っています。
また、実際に「覚悟」を持つことを求めていこうと考えています。
これまでの基準は低すぎます。
これではとても勝てません。
まずはチーム内での基準を上げていくつもりです。
これについて来られない人は置いていく覚悟です。
厳しいことをするようですが、それぐらいしないと勝てないのが現状だと思います。
私は、求心力をこれまで以上に上げていきたいし、メンバーにはついてきてほしいです。
そして、個性を存分に発揮して百花繚乱なチームができれば、個では勝てない相手でもチームとして戦えば勝てるという、チームスポーツの醍醐味を体現することができると考えています。

最後に
慶應は監督やコーチからのトップダウン型の組織ではなくて、学生主体でみんながフラットな立場から意見を言い合えるのが大きな強みであり、楽しさです。
みんなの叡智を集結させて壁を乗り越えていくことに学生スポーツの楽しさは詰まっています。
どうせやるならやりきります。
そのために、今一度自分と向き合い、仲間の声に耳を傾け、自分の考えを積極的に発信しようと思います。
ようやく活動再開の目処が立ちつつあります。
繰り返しにはなってしまいますが、バスケットボールができることに感謝しつつ、さらなる高みへと昇っていきます。
そして、不可能を可能にしていきます。
「最大限の努力により最高の結果を出すチーム」の集大成を見せるつもりです。
長々と当たり前のことを書いてきましたが、私はこの自粛期間を経て、より当たり前のことに目を向けることができるようになりました。
できることを精一杯頑張り、楽しみながらこの困難な状況を乗り越えていこうと考えています。
今後とも、慶應義塾大学體育會バスケットボール部の応援を宜しくお願い致します。