入試合格・内部進学体験記 - 体験記分類: 2012年
2012年度 塾内進学: 山崎健詞
学部:経済学部
出身校:慶應義塾湘南藤沢高等学校
<入部動機>
中学から6年間、慶早戦を観戦したり、バスケットボールフェスティバルに参加したりしていたので、大学体育会への憧れがずっとありました。単に同じポジションで輝かしい活躍をしていた志村先輩や二ノ宮先輩などへの憧れもありましたし、個人の能力に頼らず、チームで勝とうとするチーム像への憧れもありました。
私が所属していたSFC中高は、スポーツ推薦などもなく、能力で劣っている相手にどう勝るかというチーム作りを追求していたこともあり、特に大学体育会のチーム像には強い憧れを持っていました。それと同時に入部したいという思いも持ちながら、ずっとバスケットボールに取り組んでいました。
高校3年生で引退した後、「本当に大学体育会でやっていけるのか?」と迷った時期もあり、先輩や先生に、大学生活の話や部の雰囲気などの話を聞きました。
その結果、自分は大学生活でもう一度バスケットボールに打ち込みたい、全員が高い意識を持って高いレベルで活動している大学体育会で「日本一を目指したい」と思い、入部を決心しました。
<入部までの時間の使い方と準備>
私は、6月に高校の部活を引退した後は、様々なことに手を伸ばしてみました。
高校時代部活に全力で取り組んできたみなさんでしょうから、まだ触れてないことはたくさんあると思います。しかし、大学体育会は文武両道を掲げていますから、大学生活で学業をおろそかにすることはできません。
この時期に将来のビジョンを明確にし、それにつながる勉強が大学でできるように準備することが必要です。
私は、この時期に取り組んだ映像制作やメディア史の授業や卒業論文製作を通して、メディア関係の仕事に就き番組等を製作して社会に影響を与えたいと思うようになりました。法律学部政治学科と経済学部で進路を迷っていたのですが、経済学部の方が授業の組み方に自由が利き、将来につながることにより多くの時間をさけると思いました。また、高校時代に学んだ経済思想の授業に強い興味を持ったこともあり、経済学部で学業に励もうと思いました。
バスケットボールの面では、内部生の利点を生かして、大学体育会に所属する先輩と連絡を取り、練習に参加することを勧めます。体の当たりの違いなども実感できるでしょうし、そうすれば、その後のウエイトトレーニングに高いモチベーションで取り組めると思います。
また、大学体育会部員のほとんどが運転免許を取得しています。このような資格の取得には多くの時間を要し、体育会活動との両立は決して楽ではないので、この時期に取り組むことを勧めます。
<バスケットボール部について>
中学・高校時代に触れ合ってきた大学体育会バスケットボール部は、全員が高い意識を持ってチーム力で戦うというイメージが強くありました。また、様々な機会で触れ合うたびにやさしく接してくださり、部として他とのつながりを大切にしているなという印象でした。
これらは、入部した今でも変わりません。部員それぞれが自分で時間を作り、個人練習に励む一方で、ミーティングを重ねチーム力を高めていこうとする様は、「慶應バスケットを先導していく様」は体育会部員にふさわしく、すばらしい環境だと感じています。 内部生の人は、やはり卓越した技術を持ち大学から慶應に入学してくる人とやっていけるのかという不安があると思います。
しかし、彼らに慶應バスケを伝え、刺激を与えていけるのは内部生しかいません。もちろん技術でも上回ってやるんだという強い気持ちがないとやっていけないと思います。 強い気持ちを持った後輩の入部を心待ちにしています。一緒にがんばりましょう。
2012年度 塾内進学: 清家 智
学部:経済学部
出身校:慶應義塾高等学校
<入部動機>
大学にはいろいろな選択肢があります。私が体育会を選んだ理由は、この場所が自分にとって1番充実した日々を送り「スポーツマンとして、人間として成長できる」と感じたためです。
体育会は、 いつでも欠席できる運動サークル・男女でワイワイやるだけのような文芸部などの生ぬるい環境とは違い、厳しい環境・日程の中で己を成長させて行く場なのでとても大変な面もあります。
しかし、その一方で他では、決して味わえないような緊張感や達成感、また仲間との強い絆が得られると思ったため入部を決意しました。今は、その決断は決して間違っていなかったと確信しています。
<入部までの時間の使い方と準備>
内部進学ということで、他の受験生の方と比べると圧倒的に時間があるので色々なことに時間を費やせると思います。私は、その中でも「目一杯遊ぶ事」と「己を成長させる自主練習」をやってほしいと思います。
今まで共にチームとして助け合い、時には競い合ってきた仲間と、またお互い部活動があったため遊ぶことなどができなかった学校の友達とは、多くの時間を共有して欲しいと思います。
高校の部活仲間とは、是非ともこれから一生の付き合いにしていって欲しいと思います。そうすることによって大学に入っても「あいつが頑張ってるから俺も諦めない」「あいつらに自信を持って顔向けできるように頑張らなければ」と、モチベーションの向上になることも多々あるからです。
また学校内の友達も同じような理由ですが、他にも内部生の友達が多いほうが大学では入学時の不安感の解消、テスト期間中のノートの貸し借りなど多くの点でそれが活かされる場面がくると思います。
次に、自主練習に費やせる時間も多く取ることは、もう一度自分の苦手な部分・得意な部分を考え、その両方を鍛える良い機会になると思うからです。例えば私の場合は、右手のフィンガーロールには自信があったのですが、左手のハンドリングが全く駄目だったので、引退してからはボールを新しく買いハンドリングの練習を毎晩家で行っていました。
その成果が今出ているのかは自分でも疑問ですが、そういった努力をすること自体大学で内部生がスポーツを続ける上で重要な事だと、私は思います。
そして大学では、一つ一つのプレーを頭を使いながらやらなくてはならないので、点の取り方・魅力的な技だけではなく、試合終了間際の時間の使い方、毎クオーターごとのラストプレーの選択などを気にしながら、大学の試合を見に行くのも良いと思います。
<バスケットボール部について>
体育会バスケットボール部は、内部生が思っている、またはそれ以上に厳しいところです。
しかし、そこでの日々の練習を全力で取り組む事によって、己の技術や精神面な成長をここではできると思います。
また、内部生は慶應義塾バスケットボールとしての伝統を受け継ぎ、大学から入ってくる仲間に伝える大きな役目があります。それは、「往復ダッシュの時は必ずエンドラインを踏む」といったような些細な事から始まり、塾生としてのモラルを持った社会での行動まで、チームを成長させるための多くの約束を伝承しなくてはなりません。 このように内部生はとても重要な難しいポジションを担わなければなりませんが、それをやり通した時 本当にこれから社会人として生きて行くために必要なものを得られると確信しております。
2012年度 一般受験: 周東彩菜
学部:文学部
出身校:日比谷高等学校
<志望動機>
私は大学受験の際に、「大学で何を学びたいか?」、また「将来どのような職業に就きたいのか?」といったことが明確には決まっていませんでした。そこで、1年次に一般教養として幅広い分野の授業をとりながら、じっくりと専攻を考えることのできる本塾の文学部への進学を志望しました。文学部でありながら、生物や化学・数学といった理系の自然科学科目を学べる点は、慶應義塾大学の文学部の特長であり、志望する決め手となりました。
そして、本塾は半学半教という教えがあり、教える者と学ぶ者が互いに教え学びあう仕組みがあります。先輩と後輩、あるいは教授と学生の間で、自由に意見を述べ合うことができます。このような環境で学ぶことで自分を高めていきたいと考え、慶應義塾で学びたいと思いました。
また、文系理系を問わず様々な学部があり、4年間の学生生活の中で、自分とは異なる価値観を持った様々な人に出会うことができる点も、私にとって大変魅力的でした。そして実際に入学し、クラス内でも様々な専攻を志望している人に出会い話を聞くことができ、とても刺激になっています。
慶應義塾の目的で福澤先生が望まれたことに、「気品の泉源、智徳の模範」となり、かつ「全社会の先導者」となることがあります。将来どのような職に就いたとしても、その社会の模範となりリーダーとなれるような人間になりたいと考え、入学することを決めました。
<受験準備>
英語は、色々な教材に手をだすのではなく、学校や予備校で一度学習したものを何度も読んでいました。繰り返し読み直すことで、「単語が身についているか?」「確実に構文がとれるか?」といったことを、確認することができるからです。特に主語・動詞、文型を意識しながら読むことがポイントです。受験までに授業や予備校で学習したものを合わせて100回以上は読んだと思います。
受験直前には、英語に割ける時間があまりないので、一日一つでも、確認として英語の長文を読むことを習慣とするのがいいと思います。私は、予備校に通い始めた高校3年のときから英語の読み込みを始めましたが、早いうちから「一度やったものは確実にできるようにする」という習慣をつけた方が良いでしょう。
世界史は、まずは教科書を読み、出てきた用語を用語集で調べ、さらに資料集で図を見ることで少しずつ知識を増やしていきました。用語集を見れば、教科書には載っていない関連用語も掲載されているので、そこで同時に関連用語も読んで覚えてしまう方が良いでしょう。
また、自分の苦手な地域や単元ごとに年表を作って何度も見返すことも、有効な手段であると思います。世界史は、日本史に比べ覚えることが多く大変だと言われますが、私は「興味をもって勉強できるのは世界史だ」と思い、世界史を選択しました。受験に有利かどうかよりも、学びたいと思えるかどうかが、選択の決め手でした。
小論文は、突然書けるようにはならないので、週に1、2回の頻度で小論文を書いて、学校や予備校の先生に見てもらうと良いと思います。私は、要約が特に苦手だったので、過去問の要約の部分だけを解いて、先生たちに見て頂くこともありました。過去問に関しては6年分を解き、他には予備校での課題に取り組みました。そして、添削していただいたものはそのままにするのではなく、添削をもとに書き直しをすることが大切です。小論文の対策の上で重要なのは、とにかく書くことだと思います。
受験する年(1月以降)には、英語と世界史は毎日、小論文は少なくとも週に2回という割合で勉強していました。世界史は、深くやろうと思えばいくらでもできるので、一度始めると世界史ばかりとなってしまっていました。しかし、英語は読まない日があると内容がすぐに頭に入りづらくなってしまったので、とにかく毎日英文を読むということにこだわりました。
具体的に、「今日はここまで」「明日はここまで」など計画をたて1週間単位で調整日をつくると、無理せずしかも効率的に勉強をすすめることができると思います。
<バスケットボール部について>
女子バスケットボール部は、週5回3時間程度練習を行っています。私は入学前、大学の部活でバスケットボールをするのは、練習時間も長く負担が大きいだろうと考えていました。しかし、新入生向けに開かれていた練習会の雰囲気がとても良く、また、チームメイトたちと一緒に、バスケットボールを通して心身ともに成長したいと強く思ったので、入部を決意しました。
慶應義塾大学の女子バスケットボール部では、バスケットボールが好きで、上手くなりたいと思っている人が、中学・高校でのレベルに関わらず一生懸命に練習しています。また「文武両道」が慶應義塾大学のモットーである通り、授業は優先であるので、限られた練習時間の中で、個々が高い意識を持ち、切磋琢磨しながら、質の高い練習をしています。
今年度のチームの目標は「結果を出す」ということで、一人ひとりが練習の中の細かい部分から結果にこだわり、最終的にチームの勝利につなげられるよう日々頑張っています。
2012年度 AO受験1期A方式: 黒木 亮
学部:環境情報学部
出身校:延岡学園高等学校
<志望動機>
私が慶應義塾を受験した理由は、まずこれまでやってきたバスケットボール競技を通じて、「将来、マスコミ・スポーツ情報関連の仕事をしたい」という目標を持つようになったからです。私は、スポーツを通じて心に響く表現で情報を発信できるようなスポーツジャーナリストになりたいと思っています。
なぜ、スポーツジャーナリストなのか?というと、私達は、インターハイ等の大会で優勝すると、新聞・テレビ・雑誌などのメディアに取り上げられます。ですがバスケットボールは、野球やサッカー等の他スポーツと比べてみると、扱いが明らかに小さいと思いました。
このとき私は、このバスケットボールに対してのメディア論によるマイナースポーツからの脱却を図りたいと思いました。ジャーナリストとして、バスケットボールの良さを世の中に伝えることができれば、競技人口を増やすこともできるし、健全な青少年の育成などの、バスケットを通じた人間性の構築もできます。
こうして、バスケットボールをメジャーにしていくことによって、スポーツを通じて社会に貢献していきたいと考え、スポーツジャーナリストになりたいという目標を持つようになりました。
この目標を達成するために、SFCにある環境情報学部で様々な方々と接するためのコミュニケーション法や、世の中のメディアの実情や有用性を学び、積極的に行動する力を身につけていきたいと思いました。
また、情報技術・語学・メディアといった様々な分野を統合的に、幅広く、そして深く学べる大学は慶應義塾だけだと思います。そして、環境情報学部の最大の特徴である「文系・理系の区別なく、学びたいことはなんでも学ぶことができる」というシステムにも強く惹かれました。
私は、これらをしっかりと学ぶことによって自分の目標達成に近づけたいと思います。
この私自身の最大の目標を、「文武両道」で実現するために慶應義塾が最も適していると考え、受験を決意しました。
<受験準備>
AO受験準備の内容としては、なるべく早く準備しておくことを薦めます。
一番重要なのが、「なぜ慶應義塾に入りたいのか?」「慶應義塾で何を学びたいのか?」「なぜ慶應義塾でなくてはならないのか?」ということを、明確にすることだと思います。
その次に自分自身の将来の夢を、これまで以上に考える必要があります。その自分の夢を実現させるために、SFCで学ぶということを結びつけていけば良いと思います。
一次試験の書類審査では、「志望理由書」を含む大量の書類を作成します。私自身の場合、「志望理由書」を作成する期間が、インターハイ開催期間と重なってしまいとても苦労しましたが、限られた時間を有効活用し、空いた時間があれば志望理由を考えたり、これまでの試合の賞状をコピーしたり、活動報告書を作成しました。書類提出最終日(郵送)が、インターハイ決勝当日だったため、インターハイ決勝を終えたその日に志望理由書を書き終え、郵送しました。 そのくらい時間に追われ、最後の最後まで、自分自身の志望理由書を作成する覚悟が必要だと思います。
二次試験では、30分程度の面接が行われます。面接は、何といっても練習回数をこなすことが重要であり、一次試験で書いた志望理由書の内容をしっかりと把握する必要があります。これが言えなければ、「何をやりにきたのか?」ということになるので、志望理由を言えるようにし、何を質問されても最後まで答えられるように準備しておきましょう。
質問されたことに対して、何も答えられず黙り込んでしまうと面接者に「この人は理解していない」「考えていない」と思われてしまうので、そのようなことがないように、質問されたら焦らず、自分の意見を素直に伝えることが大事だと思います。だからといって、その質問されたことに対して違った回答をしてしまうというようなことがないようにしましょう。また、志望理由以外に様々な想定質問を考えておくと良いでしょう。時事問題や社会情勢、福澤諭吉先生のことも頭に入れておくと良いと思います。
面接では、いかに自分のペースで自分の土俵に持っていけるかが、鍵だと思います。面接者が興味を持って自分自身の話にくいついて質問してくれたら、それについて話せば良いし、面接時間もあっという間に過ぎていくでしょう。練習回数をこなし、諦めず、是非頑張ってください。
<バスケットボール部について>
本塾のバスケットボール部は、チーム全員の勝利に対する意識と、個人が成すべき役割意識がとても高く、他の大学と比べてかなり団結力があり、日々充実した練習を行うことができております。
練習においては、一人一人が細かいことを見逃さず、ゲームライクに取り組み、本番の試合でその成果が出せるよう工夫してあるので、各個人が技術的にも精神的にも、そして人間的にも成長できると思います。
現在私は、このような素晴らしいチームで、大好きなバスケットボールができることにとても幸せを感じます。そのバスケットボールができるのもスタッフやトレーナー、OBの方々の支えがあるからです。その支援してくださる方々のためにも、プレーと結果で恩返しできるよう奮起していきます。
2012年度 AO受験1期A方式: 中島一樹
学部:総合政策学部
出身校:高崎高等学校
<志望動機>
私には、環境問題を環境スペシャリストとして、社会的な「仕組み」を創り上げることで解決に導きたいという夢があります。そして、その夢を実現するために、慶應義塾大学の総合政策学部を志望しました。 私が、慶應義塾大学の総合政策学部を志望した理由は主に3つあります。
1つめは、環境問題解決のために、環境についての専門的な知識を得たいということ。
2つめは、フィールドワークやインターンシップを通して、新しい事業を展開する方々のお話しをお聞きしたり、地域の方々の生活様式を間近で感じたりすることで、仕組み創りに役立てたいということ。
3つめは、ドイツが行っている、「DSD」という環境システムについて、より詳しく知るために、実用的なドイツ語を学びたいということ。
これらの条件を全て満たしているのは、慶應義塾大学の総合政策学部でした。
そして、忘れてはならないのが、体育会バスケットボール部の存在です。バスケットボール部は、全国でもトップクラスであり、大変素晴らしい環境で練習に取り組むことができます。「文武両道」を、最高の環境で実践し、「バスケットボール部の日本一に貢献したい!」と強く思ったことも、慶應義塾大学を志望した理由の一つです。 以上の理由から、私は慶應義塾大学総合政策学部を志望しました。
<受験準備>
私が、AO受験の準備を本格的に始めたのは、6月に入ってからだったと思います。今思えば、この時点で少しスロースタートであったように感じます。これから受験を考えている皆さんは、もう少し早い段階から準備をすることをお勧めします。
AO受験では、まず1次審査で必要となる書類を作成しなければなりません。1次審査では、書類のみで合否が決まってしまうので、まず私は書類作りに全精力を傾けました。
1次審査で最も重要なのは「志望理由書」であり、そこには「なぜ慶應義塾に入りたいのか?」「具体的に何を学びたいのか?」「他大学ではなく、なぜ慶應義塾なのか?」ということを、明確に書かなければなりません。
そのためにも、しっかりと慶應義塾の特徴を捉えていなくてはなりません。例えば、私の所属する総合政策学部は、(1)SFCのシステムにより、文理関係なく様々な分野を学ぶことができる、(2)最先端のIT教育、(3)実用的な外国語教育といった特徴があります。私は、これらの特徴を踏まえ、またこれらの特徴が強調されるように、志願理由書を作成していきました。
志願理由書を作成する際に、すぐ原稿用紙に書き始めるのではなく、まず、真っ白な紙の真ん中に将来の目標を大きく書いて、そこから何本も枝分かれさせ、「この目標を達成するには、○○をしなければならない→○○をするためには、△△を学ばなければならない→慶應義塾で△△を学びたい」という風に図として表すと、文章化する際に非常にわかりやすくなります。
例えば私の場合、一つの例として「環境スペシャリストになって、環境問題を解決したい→ドイツのDSDシステムを詳しく学びたい→慶應でドイツ語を学びたい」という風な感じで、志望理由書を作成していきました。
志望理由書は、できる限り具体的に書きましょう。なぜなら2次審査の面接では、志望理由から多く質問を受けるからです。
面接では、かなり専門的な質問を面接者からぶつけられる可能性が考えられます。したがって、そういった質問に対応できるよう、本を読んだり、インターネットで調べたり、準備を怠ってはいけません。
また、模擬面接を何度も繰り返す必要があります。模擬面接によって、考えの甘かった部分、わかっているようでわかっていなかった部分が、浮き彫りになってきます。それらを修正していくことで、本番の面接は、ある程度の自信と余裕を持って臨むことができます。
しかし、なんといっても重要なのは、慶應義塾に入りたいという「熱意」をしっかり伝えることであると思います。
<バスケットボール部について>
体育会バスケットボール部は、全国でもトップクラスです。練習の量、質ともに充実しています。チームの一番の特徴は、「全員で勝利を勝ち取る」というところにあると思います。各々が各々の役割を全うしています。また、学業優先のため、文武両道を実践することができます。
2012年度 AO受験1期B方式: 山崎 哲
学部:環境情報学部
出身校:秋田高等学校
<志望動機>
私は以前から建築系の職に就きたいと考えていましたが、高校3年の時に父の知り合いの建築家の方と話をして「まちづくり」というものに興味をもちました。しかし、まちづくりを進めるうえでは、建築学だけではなく、経済学・語学や環境学など様々な分野を学ぶ必要がありました。また、高校での部活の引退と同時に、高いレベルでバスケットボールも続けたいと思うようになりましたが、その希望をどちらも叶えることができるのが慶應義塾大学の環境情報学部でした。
私は、もともと東北大学の工学部を志望していました。そこでは、深く専門的に建築や、まちづくりについて勉強することはできたと思います。対して環境情報学部のある慶應義塾SFCは、ほかの大学・学部とは異なり、理系や文系などの区分はほぼありません。またSFCの特徴として、非常にITの分野に特化しています。
加えて、様々な学問について同時に専門的に学ぶことができるので、建築についての勉強しながらITについても学ぶことが可能となり、私の将来取り組みたいと思っているスマートシティなどの「最先端技術を応用した環境配慮に優れたまちづくり」について、効率的に勉強することが可能です。 このSFCは、「意欲さえあればなんでもできる」という、私にとって大変魅力的なキャンパスでした。したがって、最終的に私は慶應義塾大学の環境情報学部を志望しました。
そして、部員全員が将来のために勉強をつづけながら、文武両道を達成し、高い意識を持ちながら練習に取り組んでいるバスケットボール部で活動したいと思い、私は慶應義塾大学を志望しました。
<受験準備>
私は、B方式でのAO受験だったので高校時代の成績が重要視されました。志望理由や面接に直接の関連はないものの、受験資格には高校3年間の成績が関わってきます。成績に関しては、基本的に定期試験や授業に真摯に取り組み、提出物や課題を真面目にこなすことでクリア可能だと思います。
幸いにも私はもともと東北大志望でしたので、学力的には大きな問題がありませんでした。しかし、職業や最近の世間の話題に関する知識が不足していたので勉強の合間にはできるだけ新聞を読んだり、読書をしたりするようにして知識の輪を広げるようにしました。
また、私は受験準備として、私が将来やりたいとを思っているまちづくりをすでに取り組んでいる現役の建築士の方に、文献からではわからないような実際の取り組みのなかでの苦労や、現在のトレンドなど様々なお話を直接伺いました。同様に実際にまちづくりを進めている地域に行ってみて、自分の目で「どこに工夫がなされているか?」「どんな取り組みがあったのか?」ということを調べに行きました。そうして、知識を自分のものへと昇華して、知識の引き出しを増やすようにしました。
AO入試で何より大切なことは“志望理由”です。まず、「将来どんな自分になりたいのか?」「そのために何が必要なのか?」「そのために慶應義塾で何が学びたいのか?」、これらを明確化することが必要です。
そして、慶應を卒業したその後について、考えておくとなお良いでしょう。それらを簡潔にわかりやすくまとめて、1次試験のために志望理由書を作成することになります。
続いて2次試験の面接ですが、こちらも“志望理由”が大切になります。今度は面接なので自分の書いた志望理由書が本当であること、そして真に熱意を持っていることをアピールすることが重要です。面接者の質問の多くは志望理由書からなので、志望理由はしっかり自分のものにしましょう。
そして、面接だとほとんどの受験生の場合、不慣れであると思うので面接練習はしっかりと何度も取り組みましょう。きちんと繰り返していくうちに、自分の意見をしっかり口にできるようになりますし、ある程度緊張にも抵抗ができると思います。
最後になりますが、志望理由書作りでも面接練習でも決して手を抜いてはいけません。細かいところまで気を配って、最後まで努力を続けて受験を迎えましょう。
<バスケットボール部について>
慶應義塾のバスケットボール部は、個人の力に依存する他大学と異なり、皆が努力し、チームの総合力で戦うバスケットを目的としています。
そのために、チーム全員が高い目標と共通の理解を持ち、それぞれが自分の役割をもち練習に取り組んでいます。だかといって重苦しい雰囲気があるわけではなく、明るく前向きなチームです。
また、学業優先であるので、勉強がおろそかになることも基本的にはないので文武両道を求める人にも良い環境であると思います。
2012年度 一般受験: 桑原竜馬
学部:経済学部
出身校:厚木東高等学校
<志望動機>
私が、本塾を志望したのは高校2年生の冬ごろでした。きっかけは、志望校がぼんやりとしか決まっていなかった私に、本塾バスケットボール部の先輩が、本塾の受験を勧めてくださったことです。
私は、高校時代から勉強とバスケットの両立をモットーとして過ごしてきました。練習から帰ってきて疲れていても机に向かって勉強するようにし、試合前日も予備校の授業を受けていました。また私のチームは、僅かの差でインターハイ出場を逃し、私は高校バスケで燃え尽きることができずにいました。
そんな私にとって、文武両道の志を持つ集団である本塾のバスケットボール部は、とても魅力的でした。大学4年間、素晴らしい環境でしっかり勉強をして、伝統のあるバスケットボール部で日本一を目指したいと思い、志望しました。
<受験準備>
本塾の入学試験では、学部を問わず英語の配点が高いことが大きな特徴としてあげられます。私の第一志望であり、現在の所属学部でもある経済学部は、受験科目3科目の合計点の半分近くを英語が占めています。
そのため、本塾の入学試験を突破するためには、英語力を高めることは必須と言えます。また、本塾の英語の入試問題は長文問題が主に出題されますので、単熟語や英文法などの基礎を早めに固めて、なるべく多く長文読解の演習を行い、多読力・速読力を強化することが肝要です。そこで有効なのは、音読です。私は、その日に読んだ英文すべてを、寝る前に5回ずつ音読していました。毎日続けていくうちに、だんだん早く読めるようになるはずです。
私は、経済B方式の世界史受験だったのですが、歴史事項の浅い理解では太刀打ちできない問題が多いです。一問一答形式の知識を増やすことはもちろん、教科書を何度も読み込んで歴史の流れを頭に入れること、用語集のすみずみまで目を通して細かい事項まで覚えることなどが必要です。問題集は、色々なものに手を出すより、答えを覚えるくらい同じものを繰り返しやる方が良いです。
本塾の歴史の入試対策として最も有効なのは、過去問研究です。過去問研究を行うことで、どの時代・どの地域が良く出題されるかが、わかるはずです。よく出題される範囲を重点的にやることで、効率の良い対策ができます。
小論文に関しては、配点が低いため対策をせずに受験する人も多いと聞きますが、本塾が第一志望ならば、しっかり対策することをおすすめします。書き方さえわかってしまえば、得点源にできる科目なので、学校の先生に添削してもらうか、もしくは予備校の講座を受けると良いと思います。
最後に、どの科目にしても本塾の入学試験では、私立大学トップレベルの問題が出題されます。本塾を志望する受験生は、まず過去問に目を通し、自分の実力と入試問題との距離を知ることからはじめましょう。
入試問題を10年分以上分析することで、大学側が出題するパターンやクセなどがわかってきます。そうすることによって、「自分には、何が足りないのか?」「自分は、何を伸ばせばいいのか?」ということが、わかるようになります。それが受験勉強です。
私は、夏休みの終わりごろに国体の予選があったので、本格的な受験生になったのは9月からでした。他の受験生から比べると、圧倒的に遅いスタートです。そんな私が本塾に逆転合格できたのは、効率の良さを追求した学習だったからだと思っています。 当たり前のことですが、限られた時間の中で効率良く勉強し、最短距離を行くことが合格への近道です。
<バスケットボール部について>
本塾のバスケットボール部は入部試験などがなく、塾生なら誰でも入部することができます。
そのため、内部進学・AO入学・推薦入学・一般受験入学など、様々なタイプの人たちがいます。
いろんなバックグラウンドを持つ人たちが、日本一というひとつの目標に向かって日々練習に励んでいる。それが、本塾のバスケットボール部です。 練習中は厳しい先輩方も、練習後などは優しく接して下さります。オンとオフの切り替えがしっかりした環境なので、毎日充実した時間を過ごすことができます。
日本一を目指して、これからも頑張っていきたいです。